40代のOLをしており、都内で働いています。今の職業は、諸事情で小さな会社で事務をしており、勤務時間は週4~5日で、用事があるときは早退も可、と融通がきく職場なので、子持ちにはありがたいです。
後述するフリーの仕事もたまに受けています。
前職は建設業で、造園の設計業務を担当していました。会社名はナイショです。会社勤務での経験年数は10年ほどです。
会社で仕事中に副業をしてもバレなかったのがCAD設計でした
図面を描くためのCAD、プレゼンテーション資料を作成するためのフォトショップなどがパソコンに入って入れば、オフィスでなくても仕事ができるので、知識と技量があれば一人でできる仕事といえましょう。
仕事内容は、数戸から数十、ときには数百戸の分譲住宅の外構設計、公共もしくは分譲住宅の街区に供する公園の設計、マンションなど公共住宅まわりの外構・植栽設計などです。外構というのは、住宅であれば、隣地境界の塀やフェンス、門回りの門塀・照明、駐車場などのことを指します。
これらをどうデザインするか、植栽であればどの樹種をどこに配置するか、などを決めて、図面を作成し、プレゼンテーション資料や見積もりを作成します。
必要なスキルや資格ですが、資格はとくに問われません。造園関係の国家資格として「1級もしくは2級造園施工管理技士」があり、私も1級造園施工管理技士を取得していますが、こちらの資格は公共工事における現場管理人に必要な資格であるため、造園設計では必須ではありません。
また、エクステリア関係の資格として「1級もしくは2級エクステリアプランナー」という資格があり、資格勉強をする過程で、業務を体系的に学ぶことができるので、業務歴の浅い人にはよいと思います。
収入は、会社員として勤める場合は、年収200~500万円程度でしょうか。小規模・零細企業になるほど収入は厳しいものになると思います。基本的に高収入が見込める職業ではありません。
フリーランスで仕事を受ける場合は、作業時間分を時給計算で頂いたり、個人邸の外構設計の場合は、図面作成・見積もりに必要な数量拾い・プレゼンテーション資料の作成、修正作業もろもろ含めて、1件2万円くらいから、でしょうか。
また、フリーランスの場合は、造園会社の担当者から仕事をいただき、仕様もある程度固まっていることも多いため、作業に集中できるのが良いところですかね。施主様と直接仕事する場合、細部にわたって説明する必要があったり、コンセプトのすり合わせが結構大変なこともあるので…。
CADをマスターすれば仕事の合間に高収入の副業ができる
CAD副業のメリットは、パソコン環境があれば自宅でも喫茶店でも仕事が可能であることでしょうか。ただ、可能といっても、広げるのはパソコン以外にも測量図やら資料にする書籍やら、何だかんだいろいろありますから、広いスペースが必要です。
また、パートナーの転勤などでやむを得ず会社を辞めなければならない場合でも、希望すれば、退職後その会社から仕事を振ってもらえることも多いです。会社側としても、勝手がわかる人材に仕事を任せたほうが安心だ、という面もあるかもしれません。
小さい子がいる場合は、外勤の場合、病気などで急に早退や欠勤することに、周囲に対して気を使う場面もままあると思いますが、在宅で仕事する場合は、そのへんの融通がきくのでやりやすいかもしれません。収入も、パートに出るよりは短時間で高収入が見込めると思います。
デメリットですが、私の場合、図面を描く作業は集中して行いたいため、小さい子がいると結局なんだかんだで集中できず、仕事がまったくはかどらないことですね。
これは、個人差があるようで、私の元同僚は「手を動かしながら口が動く」タイプで、多分こういう方でしたら、器用に育児と仕事を両立できるのではないかと思います。
また、同じようにフリーランスでお仕事されている育児中の方の話で、「授乳しながら図面を描いている」といったことを聞いたことがありますが、私には無理です…。ただ、女性はマルチタスクが得意な方が多いので、皆さん難なくこなせるのでしょうかね?
私のように集中しないと仕事ができないタイプは、仕事中子供を託児所などに預けるか、外勤のほうが向いているかもしれません。
楽しめる点といえば、自分がかかわった物件が実際に完成したところ、を見られることでしょうか。やりがいはありますよね。
CADの副業で密かに稼ぐコツとは?
この仕事で稼ぐためのコツは、正確で迅速な作業をすることです。会社勤めであれば、コンセプトなどに悩む時間も勤務時間内であれば給料に含まれますが、フリーランスは出来高がすべてです。
また、フリーランス全般に言えることですが、納期は守ることですね。普段お会いすることがないクライアントですので、信頼を得るためには基本的なことはおろそかにしない姿勢がなおさら必要です。
フリーランスでアイデア出しまで求められる場合は、あまり悩まず返答できるよう、インスピレーションを得るため、普段から様々な現場をみたり、資料を読んだりして引き出しを増やしておくことが、会社勤めのころより必要になるかもしれません。
今後AIの発展により、自動で設計するソフトなどが出た場合は、将来的になくなる仕事になるかもしれません。
その場合に必要になってくるのが、新たなアイデアを出すスキルだと思うので、先ほどお話ししたように、いろいろ引き出しを増やす努力をすることがより大事になってくるのかなと思います。
また、造園関係の知識だけでなく、子どもをもつ人なら親目線で公園を利用した際にいろいろ感じることはあると思うので、育児や子供の発達に関する体験・知識なども役立つかもしれません。