20代男子です。現在の職業はフリーランスで活動しており、アパレル、チラシなどのデザイン制作をしています。僕は最近めちゃくちゃ変わったバイトをしてしまいました。それは歌舞伎町のキャバ嬢さん専門のドレス販売店の副業バイトです。
今回は記念にこの仕事について書いておきたい気持ちがでましたので、記録として残したいです。実際夜の仕事は時給も高く、平均すると月収20万程度は稼げたと思います。
キャバクラのドレス販売の仕事内容とは?
仕事内容は接客から販売と、通常のアパレル店員さんと変わらない所も多々ありました。
置いてある商品で通常のアパレル店と違う点と言えば、ヌーブラ、お仕事用ハイヒールといった水商売の方の必需品といったところでしょうか?
ヌーブラは何なのか?と言いますと、通常のブラを付けたままドレスを着ると、肩から紐が見えてしまいます。ヌーブラは紐がなく、そのままくっつける形で着用するので、日ごろお仕事でドレスを着るキャバ嬢の方にとっては必要不可欠なものです。
お仕事用ハイヒールは、文字の通りハイヒールなのですが、ヒール部分の高さが通常のヒールより圧倒的に高く作られています。ヒールを高くすることによりスタイルがより良く見えるのでほぼ全てのキャバ嬢さんが履いていました。
商品以外での違いは大まかに2つほどあります。
まず、1つ目は営業時間です。
歌舞伎町という特殊な場所であるため、営業時間は夕方4から明け方の5時、洋服を売るお店では珍しく、日が沈んでからがメインのお仕事でした。
勿論この時間帯ですと、来店されるお客様のほとんどがお酒を飲んでいらっしゃいます。そうすると値引き交渉やまとめ買い交渉なども頻繁にあり、それらの酔った方との交渉も他のアパレル店では滅多にない業務だと思います。
2つ目はお客様の違いです。
これは前述の歌舞伎町といった事からも分かると思いますが、ほぼ100%のお客様が水商売でお仕事をなさっている方たちでした。
中にはオカマさんもいらっしゃり、女性用のドレスのサイズ合わせやお直しなどの接客もありました。
全体として作業内容に特別変わった所はなく、訪れるお客様、取り扱う商品が大きく違うと感じました。
様々な趣味嗜好の人々が入り混じった歌舞伎町だからこそ、少し変わった体験ができたと思います。
ドレス販売バイトの辛いところと楽しいところ
この仕事のきつい所といえば、間違いなく深夜営業しているという点です。 まず、酔っていらっしゃるお客様。
深夜の営業時間だと非常に多く、それだけなら良いのですが、中には店内で吐いてしまう方、寝てしまう方が後を絶ちません。
そして最悪の場合には店先で喧嘩がおこったり、お店のガラスにぶつかったりとヒヤヒヤする出来事の連続です。
お酒を勧めてくるくるお客様のいらっしゃり、こちらは仕事中なのでお断りするしかなく、気分を害されて怒ってしまうこともありました。
また、オカマさんの方が店内を全裸で歩き回り、ショーウィンドウでマネキンのマネキンの真似をしていたこともあり、単に焦りました。 勿論楽しかった点もあります。
仲良くなったキャバ嬢さんのお仕事の裏話を聞けたり、他県からきたキャバ嬢さんの地方の話を聞けたりするのはとても魅力的でした。
それと上京したてで、初めてキャバクラで仕事をするようになったお客様。
たった数ヶ月でまるで別人のように性格が変貌してしまっていたり、顔自体が変貌してしまったりと、日々変化があり、退屈な思いをすることがなかったと思います。
社会人になってから、経験と友人関係は仕事に本当に大切だと実感しました。
稼ぐコツもここに直接関係していると思います。
日々の仕事やバイト、どんな業務でもやりながら細かい部分に注目してみる、そうする事でその仕事の仕組みや、スキマを狙った商売を考え付いたりすると思います。
これは一例になってしまいますが、キャバ嬢さんのドレスにはビジューといわれるプラスチック製の石が縫い付けられていて、よくとれてしまったりします。
このことから、当時私自身お裁縫が得意だったのでお店に許可を頂き、お直し業務などを受け、結果としてバイト料も上がりました。
会社などでやっている日常業務からでも、同じような発見や、他の人から見れば価値のある技術だったりすることも多いです。
人は自分の知っている人や友人に極力わからないことや出来ないことをお願いしたいと思います。
まずは身近な所から探していくことが大切に思います。